- 2023/06/26 掲載
追加利上げでインフレの早期抑制を、BISが各国中銀に訴え
過去1年半で主要中銀は急激な利上げに動いたものの、多くの国では物価上昇率が高止まりしている一方、金利上昇の影響で銀行破綻は金融危機後最多になっている。
こうした中でBISのアグスティン・カルステンス総支配人は「世界経済は重大な岐路に立っていて、厳しい課題に対処しなければならない。短期的な成長ばかりを追い求める時期は過ぎ去り、金融政策は物価安定を取り戻す必要がある。財政も再建が不可欠だ」と語った。
BISのクラウディオ・ボリオ金融経済局長は「インフレ心理」が定着するリスクがあると指摘し、中銀に対応を呼びかけた。
年次報告書は、物価高止まりの期間が長引くほど、より強力かつ持続的な引き締めが必要になると述べ、現時点でさえ銀行セクターに追加的な問題が発生する可能性が相当大きいとも警告した。
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