- 2023/06/26 掲載
米企業、第2四半期は5.6%減益見通し 追加利上げ観測で
金融調査会社リフィニティブによると、米S&P総合500種指数採用企業の第2・四半期利益は前年同期比5.6%減少する見通し。
23日公表のデータによると、第1・四半期の企業利益は前年高期比0.1%増となり、決算シーズン開始時の予想(5.1%減)よりも好調となっている。マイクロソフトやアップルなど大手企業の業績が堅調だった。
第2・四半期の決算シーズンは7月中旬から本格化する。投資家の間では米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めサイクルがまだ終わっていないとの観測が高まっている。
パウエル議長は21日と22日に行った議会証言で、経済が予想通りに推移すれば年内にあと1回、もしくは2回の利上げが適切になるとFRB当局者は考えているとの見方を示し、雇用への影響が懸念される中でも一段の利上げの必要性を擁護した。
金利上昇は企業や消費者の借入コスト高につながり、引き締めサイクルの長期化により米経済がリセッションに陥る恐れがあるとの懸念が広がっている。
ただ、一部のストラテジストは、雇用が維持されている限り米企業の収益は持ちこたえると予想している。
ウェルススパイア・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント兼アドバイザーのオリバー・パーシュ氏は「完全雇用が続く限り、特定分野で低調になるかもしれないものの、消費者は経済に参加し続ける」とし、「企業収益は全般的に弱気筋や悲観的な向きの予想よりも底堅くなる」との見方を示した。その上で「期待値が非常に低く、サプライズは下振れよりも上振れの可能性の方が高い」と説明した。
ウォルマートは5月、個人消費の回復を背景に年間売上高と利益目標を上方修正している。
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