- 2023/06/26 掲載
物価高リスク「無視できず」=緩和継続、意見相次ぐ―日銀6月会合
日銀は26日、今月15、16日に開いた金融政策決定会合の主な意見を公表した。足元で3%を超えている消費者物価上昇率の先行きについて、政策委員からは「(目標の)2%を下回らない可能性が高い」「2%を超えた水準で高止まるリスクも無視できない」など、上振れを指摘する意見が目立った。
植田和男総裁は決定会合後の記者会見で、「物価は年度半ばにかけてプラス幅を縮小していく」と述べ、2%を割り込む可能性に言及している。
金融政策について、委員の1人は「緩和継続を通じ、賃上げのモメンタム(勢い)を支え続けることが重要だ」と主張。会合では、現在の大規模緩和を当面、維持すべきだとの意見が相次いだ。
その一方で、緩和策の一環として実施している長短金利操作に関し、将来の金利の急変動を回避するためにも「早い段階で扱いの見直しを検討すべきだ」との意見もあった。
【時事通信社】 〔写真説明〕日銀本店=東京都中央区(AFP時事)
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