- 2023/06/27 掲載
JSRが9.8%高、TOB価格にサヤ寄せ 政府の支援姿勢は関連株の支えに
JSR株は、TOB価格の1株4350円にサヤ寄せする形となった。前日は、JICによる買収の観測報道を受けて3934円ストップ高配分だった。
前日に連れ高となっていた東京応化工業など半導体素材株の一角は、高く寄り付いた後、マイナスに転じたり上げ幅を縮小する銘柄が目立つ。市場では「JSRへのTOBが正式発表され、いったん材料が出尽くした」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長)との声が出ている。
前日の上昇が大きかった関連株は短期的に上値の重さが意識されそうだが「中長期の目線からは、政府が業界を支援する姿勢が示されたことが支えになりそうだ」(大谷氏)との見方が聞かれる。
JICは12月下旬のTOB開始を目指す。TOBによりJSRは上場廃止となる見込み。完全子会社のJICキャピタルを通じ、6月15日付で新会社を設立。新会社が1株4350円でJSR株を買い付ける。26日終値を10.57%上回る水準。買収総額は9039億円を見込む。JSRは株主にTOBへの応募を推奨した。
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