- 2023/06/27 掲載
午前の日経平均は続落、急ピッチな上昇の反動による調整継続
日経平均は68円安と軟調にスタート。その後も下げ幅を拡大し、一時前営業日比約391円安の3万2306円99銭まで下落した。指数寄与度の大きい銘柄が下げ幅を拡大、あるいはマイナス転換し、指数を押し下げた。
立花証券の鎌田重俊企業調査部部長は「想定以上に値幅が出ている感じはある。月末の年金のリバランス(資産の配分調整)の売りが予想される中で、需給的な先回り売りが出ているのだろう」との見方を示した。一方、ファンダメンタルズを考えた場合は、為替が現在の水準(1ドル=143円)で推移している間は、企業業績にはプラスなので、大きく売る材料は見当たらない、という。
このところの日本株の下落については、本格的な調整局面に入ったとはみていないといい、「ヘッジファンドなどの短期資金筋が先物を中心に大きく買い上がってきたので、いったん売りに転じているのだろう」(鎌田氏)と指摘した。
TOPIXは0.57%安の2247.31ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆8196億0500万円だった。東証33業種では、値上がりは海運や石油・石炭製品、空運の10業種で、値下がりは不動産や医薬品、卸売など23業種だった。
個別では、アドバンテストが3%安、ファーストリテイリングが0.6%安、ソフトバンクグループが1.6%安と軟調で、3銘柄で指数を83円程度押し下げた。JSRは官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)が26日、約1兆円で買収すると発表したことが手掛かりになり、7.6%高となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが480銘柄(26%)、値下がりは1267銘柄(69%)、変わらずは84銘柄(4%)だった。
<10:15> 日経平均は下げ幅拡大、指数寄与度の大きい銘柄が一段安
日経平均は下げ幅を拡大し、前営業日比350円安の3万2300円台半ばで推移している。指数寄与度の大きい銘柄が一段安、あるいはマイナス転換するなどし、指数を押し下げている。市場では「25日移動平均線が位置する3万2262円まで下げても違和感はない」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。
個別では、寄り付き堅調だった東京エレクトロンがマイナス転換したほか、ファーストリテイリングやソフトバンクグループが下げ幅を拡大し、それぞれ1%安、2.4%安で推移している。
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