- 2023/06/27 掲載
日産株主総会、取締役10人の選任議案可決 グプタ氏ら退任
グプタ氏本人は取材に応じていないが、日産側は「任期満了」に伴う取締役退任とし、退社は「新たなキャリアを追求するため」としている。
豊田氏は経済産業省出身の筆頭社外取締役で、指名委員会の委員長も務め、2018年にカルロス・ゴーン元会長が逮捕されて以降、日産のガバナンス改革を主導してきた人物。
日産はゴーン元会長に権力が集中した反省を踏まえ、19年に指名委員会等設置会社へ移行した。 グプタ氏ら退任の背景には、内部告発文書の存在があると複数の関係者は話す。同文書では、グプタ氏への監視、仏ルノーとの関係にからむ経営陣の対立、ルノーの電気自動車(EV)新会社への知的財産流出懸念に触れている。グプタ氏がアライアンスの見直しに伴う一部の条件に疑問を呈するなど、経営陣の意見が分裂していることが浮き彫りとなった。 日産と仏ルノーが互いの出資比率を15%にすることで合意した資本関係の見直しは3月末までに最終契約を結ぶ予定だったが、現時点で締結できていない。 日産は「社内の情報管理やガバナンスの問題を調査する必要がある。独立した第三者機関を採用し、事実の検証や適切な対応を行っている」(広報)とコメントしている。
この日の総会は非公開で行われ、ロイターは株主向けのオンライン配信を視聴した。
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