- 2023/06/27 掲載
中国当局、金融機関の国境越えたデータ共有容認を=業界団体
ASIFMAのアリス・ロー最高経営責任者(CEO)は「中国が資本市場の開放を進めても、データ規制があいまいだったり厳格だったりすれば外国からの関心が抑制される可能性がある」との見方を示した。
外国企業は中国から他の国へ移ったり多角化したりするかもしれないとし、「グローバル市場は相互運用が可能で、対話できるようにすべきだ」と訴えた。
ASIFMAは27日に公表した中国の資本市場に関する報告書で、金融セクターが国境を越えてデータを共有できるよう、より明確な個別の規則を作るよう求めた。
投資見通し、ポートフォリオ分析、持ち株、マネーロンダリング防止などのデータは国境を越えた移転を許可すべきと主張した。
ASIFMAの株式部門マネジングディレクター、リンドン・チャオ氏は「調査、法令順守、リスク管理などの目的で関連会社と情報を共有することは極めて重要だ」と述べた。
「金融規制当局はこうした問題に関する決定権がなく、内部調整や審議に時間がかかることを理由に市場に我慢を求めている」と指摘した。
中国当局はブラックロック、ニューバーガー・バーマン、フィデリティ・インターナショナルなどの資産運用会社に全額出資子会社の設立を認めているが、ASIFMAはデータセキュリティー規則により、一部の加盟企業にとって中国での運用は「非常に苦しい」ものになっていると述べた。
報告書によると、外国企業にとって中国のデータ規則はあいまいで、当局によるデータ収集に関する要件は「不必要に広範でわずらわしい」という。
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