- 2023/06/28 掲載
英インフレ率、さらに鈍化の「有望な兆し」=英中銀ディングラ委員
ディングラ氏は5月の生産者物価指数(PPI)産出指数の前年同月比上昇率が2.9%と2年超ぶりの低水準となり、ピークだった2022年7月の19.6%から急低下した点を強調した。
9人いるMPCメンバーの中でディングラ氏は昨年12月以来、利上げの決定に一貫して反対票を投じてきた2人のうちの1人。先週のMPCでは高インフレが予想外に持続しているとして政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げて5.0%にすることを決定し、利上げ幅は市場予想を上回った。
英中銀が物価の目安としている消費者物価指数(CPI)上昇率は22年10月にピークとなる11.1%を付けて以来、下落幅は英中銀の予想より鈍く、今年5月は8.9%と高止まりしている。
英中銀は5月、CPIの上昇率が年内に5%強まで縮小すると予想していた。
ディングラ氏は「CPI上昇率が緩和するという有望な兆しがいくつかあり、それは主にこの国の物価の長期的な推移を示す最良の先行指標の一つである生産者物価指数上昇率から来ている」と指摘した。
他の英中銀の政策担当者は賃金と、食品とエネルギー、アルコール、タバコの価格を除いた指標のコアインフレ率により重点を置いている。
5月のコアインフレ率の前年同月比は31年ぶりの高水準となった。
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