- 2023/06/28 掲載
午後3時のドルは143円後半、介入警戒で円下げ渋り
ドルは朝方の高値144円前半から上値の重い展開が続き、143円後半へ反落した。午前に神田真人財務官が為替市場の動向について「高い緊張感を持って注視している」と発言したのに続き、午後には鈴木俊一財務相も、行き過ぎた動きには適切に対応するなどと発言したことで、円を買い戻す動きが見られたという。
ドルは前日海外で一時144.18円まで上昇し、昨年11月10日以来7カ月ぶり高値を更新していた。
円が対ドル以外の通貨に対して下落する展開も一服となった。それでも、スイスフランは161円前半と過去最高値圏、ユーロは157円半ばと15年ぶり高値圏、英ポンドは183円後半と7年半ぶり高値圏で取引されている。
前日海外では、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が利上げ継続姿勢を示し、ユーロ高と円安を後押しした。
きょうはECBが主催するフォーラムで、ラガルド総裁とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、植田和男総裁、ベイリー英中銀総裁らが講演を行う予定。市場では「鈴木財務相が円安けん制姿勢を強めてきた後も、植田総裁が従来のようなハト派スタンスに徹するのかを注目したい」(外銀)との指摘が出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 143.95/97 1.0951/55 157.67/71
午前9時現在 143.87/89 1.0956/60 157.63/67
NY午後5時 144.07/08 1.0959/63 157.89/93
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