小型ピックアップトラック、後部座席の安全性低い＝衝突試験

［２８日　ロイター］ - 米道路安全保険協会（ＩＩＨＳ）が実施した衝突試験で、小型ピックアップトラックの後部座席の乗員保護が、期待される基準を満たしていなことが明らかになった。

衝突試験では後部座席に置かれたダミー人形が前部座席の背もたれに危険なほど接近し、首や胸を負傷する危険性が示されたという。

ＩＩＨＳは、時速４０マイルで車両を障害物に衝突させる「モデレート・オーバーラップ衝突試験」で、ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）のシボレー・コロラド、トヨタのタコマ、ステランティスのジープ・グラディエーターを「不可」と評価した。

日産のフロンティアのみが「良」の評価を獲得、フォードのレンジャーは「可」と評価された。

今回の評価は、各ピックアップトラックのクルーキャブ・モデル（１列目のシートの後ろにさらにシートを設置したモデル）のみが対象。

ＩＩＨＳのデービッド・ハーキー会長は「後部座席のシートベルトに改善が必要だ」と指摘した。