- 2023/07/01 掲載
EU首脳会議、対中依存引き下げを確認
ラトビアのカリンシュ首相はデリスクの戦略に関し、ウクライナ侵攻後にロシアが天然ガスの供給を削減し、ロシア産ガスに依存してきたEUが得た痛みを伴う教訓に続くものだとして「基本的に貿易で中国に依存しすぎていないか、あるいは世界で何かの劇的な変化があった場合に私たちが孤立無援にならないようにするにはどうすればいいかということだ」と訴えた。
27カ国が加盟するEUは2019年以来、中国をパートナーであり、競争相手であり、システム上のライバルであると見なしてきた。中国のより強硬な「戦狼」外交や、中国とロシアの関係緊密化を受けてEUは警戒を強めている。
エストニアのカラス首相は「私たちは中国をよりシステム上のライバルと見なしている」とし、「私は自由主義者なので市場開放を強く望んでいるが、それと同時に同じ価値観を共有しないパートナーとつながったときに何が起こるかも予見している」と言及した。
首脳会議は結論文書で、中国に対してロシアにウクライナでの戦争を止めるよう圧力をかけるよう呼びかけ、台湾海峡の緊張の高まりに懸念を表明した。一方、安定した関係での利害の共有を強調した。
EU首脳らは結束した姿勢を示そうと努めたが、フランスやドイツといった中国との多額のビジネスを抱えている国々と、中国が制裁を課したリトアニアとの間には立場に相違がある。
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