- 2023/07/05 掲載
営業員の「稼ぎ」度外視=業績評価見直し―浜本みずほ証社長
みずほ証券の浜本吉郎社長は4日までにインタビューに応じ、個人顧客を担当する営業員の業績評価について、株の売買手数料などでいくら稼いだかを示す項目を除外したと明らかにした。短期的な市場変動に影響を受けやすい販売額ではなく、中長期的な顧客満足度を重視する体系に見直す。
来年度支給分から給与・賞与に反映させる。浜本社長は「証券会社は高く売りたいとの思いから、顧客との利害不一致が起きがちだ。同じ方向を向く」と強調した。預かり資産の増減や接客頻度などは引き続き考慮する。
顧客への聞き取りによる営業員の5段階評価も実施。評価が低い場合は金融商品の提案内容などに問題があった可能性もあるため、販売の経緯などを確認する。不祥事の芽を摘むことにもつながるとみている。
金融業界では近年、リスクの高い「仕組み債」について顧客ニーズを十分確認せずに販売していたケースが判明。みずほ証も昨年9月に販売を一部停止している。浜本社長は「手数料が多いという理由だけで商品購入を促すと間違いが起きやすい」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるみずほ証券の浜本吉郎社長=6月26日、東京都千代田区
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