- 2023/07/07 掲載
米金利先物、11月利上げ確率47%に上昇 堅調な民間雇用報告受け
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 6日発表された米ADP民間雇用報告で民間部門雇用者数が急増し、労働市場が引き続き堅調かつタイトな状況である可能性が示されたことを受け、金利先物市場では米連邦準備理事会(FRB)が11月の会合でも追加利上げを実施するという観測が強まった。
CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む11月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は47%と、前日の約36%から上昇した。
今月のFOMCでの0.25%ポイント利上げの確率も95%と、前日の90.5%から上昇した。
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した6月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は49万7000人増加し、ロイターがまとめたエコノミスト予想(22万8000人増)を上回った。
また、米供給管理協会(ISM)が6日発表した6月の非製造業総合指数は53.9と、前月の50.3から上昇し、市場予想の51.0も上回った。新規受注が伸びた一方で、支払い価格が3年ぶりの低水準となり、サービス部門のインフレ低下が継続することが示唆された。
コメリカバンクのチーフエコノミスト、ビル・アダムス氏は「雇用の伸びとインフレが2023年後半に予想以上に高まれば、FRBはあと1回ではなく2回の0.25%ポイントの利上げを行い、その後24年上半期に金利を据え置く可能性がある」と述べた。
リフィニティブのフェドウオッチによると、米利下げ観測は24年7月まで先送りされている。ターミナルレート(政策金利の最終到達点)は5%程度と見込まれている。米金利先物市場では数週間前に来年3月の利下げが織り込まれていた。
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