- 2023/07/07 掲載
レアアース、中国からの供給分確保には250億ドル超の投資必要=ゴールドマン
中国は世界全体のレアアース精錬品生産の9割を占めている。ただ半導体や電気自動車(EV)に使われる2品目の輸出を8月から規制すると発表しており、供給不安が広がっている。
ゴールドマンによると、EVや防衛産業にとって重要な永久磁石の原料となるネオジム・プラセオジム(NdPr)については、中国の現在の年間生産量5万トンを西側が代替しようとする場合、その費用は150億─300億ドルに達しかねないという。
NdPrは2027年までは世界全体で供給超過が続くが、28年以降はEVや風力発電ダービン向け需要拡大などで需要超過に転じると予想されている。
ただ中国以外に存在する20件余りのNdPr生産プロジェクトで合計年間2万トンの生産が可能となるものの、ゴールドマンは向こう10年で実現できるのは2─3件に過ぎないとの見方を示した。
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