- 2023/07/07 掲載
中国人民銀、「真珠債」のリスク警戒強化を商業銀に指示=関係者
関係者の話では、各銀行は上海自由貿易試験区で外債として発行される「真珠債」購入で一段の慎重さを求められている。
背景には昨年終盤以降、資金繰りに窮した地方政府がオンショア市場での借り入れ規制の「抜け穴」としてこの真珠債市場に殺到したことがある。今年1─5月の真珠債販売額は過去最高の720億元(99億5000万ドル)と、昨年全体の2倍近くに膨らんだ。
ロイターが計算したところ、真珠債発行体のおよそ3分の2を占めているのは地方政府の資金調達を担う地方融資平台(LGFV)だ。
ただ公式統計を見る限り、真珠債は6月16日以降一切販売されていない。
人民銀はロイターに「中国の自由貿易試験区の債券市場はその名にふさわしい存在であるべきで、オフショアの立場を順守しなければならない。そのような監督体制に基づく秩序ある発展が必要となり、関連機関は規制擦り抜けもしくは他の違法行為に手を出してはならない」とコメントした。
別の関係者によると、現在はLGFVが真珠債を発行する場合、以前なら必要なかった許可申請が義務付けられるようになったという。
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