- 2023/07/14 掲載
英首相が公共部門向け賃上げ最終提案、再交渉拒否 スト終結訴え
スナク氏は、政府は賃上げに関する独立機関の勧告を受け入れると表明した上で、「本日の提案が最後だ。われわれはもう今年分の妥結について決して再び交渉することはないし、いくらストをしても決定は変わらない」と断言し、ストを打ち切るよう呼びかけた。
賃上げ率は依然として現在の物価上昇率(8.7%)には届かない。それでもスナク氏は「これは相当な賃上げで、過去数十年で見ても屈指の大きさだ」と強調。財政負担は今の政府予算で手当てした分より多くなるため、さまざまなしわ寄せが出てくるとの見方を示した。
今回の賃上げが実施される場合、今年と来年の政府予算において追加で計50億ポンド(65億5000万ドル)の財源確保が必要になるという。
提案された賃上げ率は若手医師が6%、教職員が6.5%などとなっている。
教職員組合はすぐに、予定されていたストの中止方針を打ち出し、組合員に政府案を認めるよう提言。一方で2つの医師組合はスト続行の構えを崩していない。
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