- 2023/07/14 掲載
ドイツ経済団体、政府の対中戦略歓迎 過度なリスク低減に懸念
政府が発表した64ページの戦略文書は、軍事利用可能な最先端技術の対外投資規制などを柱とする内容で、企業に対する拘束力のある目標や具体的な目標は設定していない。
ドイツ産業連盟(BDI)は、対外投資を管理する手段など一部の措置の具体的な設計について、さらに議論が必要だと指摘。ジークフリート・ルスブルム会長は「起業家のダイナミズムが過度に制限される危険性がある」と述べた。
ドイツは中国との経済的な結び付きが強く、中国への依存を減らす「デリスク(リスク低減)」戦略に対する懸念は特に強い。
自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の中国事業を統括するラルフ・ブランドシュテッター氏はリンクトインへの投稿で、中国について甘い考えは抱いていないが、中国もドイツや欧州に依存していることを忘れてはならいないと指摘。
「中国におけるドイツの強力な経済的地位を強化しながら、依存を減らすことは可能だ。他の地域でドイツの地位を強化することも可能だ」とした上で、対中戦略の「政治的目標」を歓迎すると述べた。
ドイツ化学工業会(VCI)は「強力な事業拠点のみが政治的な重みを持つ。われわれは国内の産業基盤を強化する必要がある」との認識を示した。
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