- 2023/07/15 掲載
JPモルガン、第2四半期利益予想上回る ファースト銀買収寄与
決算を受け、株価は寄り付き前の市場外取引で2.6%上昇した。
ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は声明で「消費者のバランスシートは依然として健全で、消費もやや緩やかではあるが続いている。とはいえ、当面の見通しにはまだ顕著なリスクがある」と指摘。リスクとして高インフレや量的引き締め(QT)、ウクライナでの戦争などを挙げた。
今年5月のファースト・リパブリック銀買収により、純金利収入(NII)が増加。金利上昇も追い風となりNIIは44%増の219億ドルとなった。ファースト・リパブリック銀を除いたNIIは38%増だった。
通期のNII見通しは約870億ドル。リフィニティブがまとめた市場予想833億7000万ドルを上回った。
第2・四半期の利益は67%増の144億7000万ドル(1株当たり4.75ドル)。一時項目を除く1株利益は4.37ドルで、アナリスト予想平均の4.00ドルを大幅に上回った。
コンサルティング会社オピマスのオクタビオ・マレンツィ最高経営責任者(CEO)は「JPモルガンの業績に悪い点を見つけるのは非常に難しい」と指摘。「コンシューマー・バンキング部門は特に好調だったが、ここ1年ほど問題児だった投資銀行部門でさえも息を吹き返し始めている」と述べた。
投資銀行部門の収入は11%増の15億ドル。一方、マーケット部門は10%減。債券・株式双方のトレーディング収入が低調だった。
積み増した貸倒引当金は29億ドルと前年比2倍以上に増加した。
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