- 2023/07/18 掲載
途上国債務巡るG20の協議停滞、UNDP総裁「重大な懸念」
インドで同日開幕したG20財務相・中央銀行総裁会議では、途上国の債務再編を巡る議論でほぼ進展がなかった。主要な相違点を克服できなかったほか、多くの国が国内問題を理由に会議を欠席したことも背景。
UNDPは主要国に貧困国の債務返済を猶予するよう訴えてきた。新型コロナウイルスの世界的大流行とその後のインフレや借り入れコスト急騰で貧困状態の人々が1億6500万人増えたと推計。世界の人口の2割強(約16億5000万人)が1日3.65ドル未満での生活を強いられており、食事も事欠く危機的状況にあるという。
シュタイナー総裁は、G20による債務再編の共通枠組みを「急速に進展させてそれを手段とするか、他のメカニズムを調整する必要がある」と強調した。共通枠組みは債務再編作業を合理化し、債務救済を加速させるための枠組みで、コロナ禍でG20が立ち上げた。
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