- 2023/07/19 掲載
デジタル人民元取引が大幅拡大、6月末時点で1.8兆元=中国人民銀総裁
[シンガポール 19日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は19日、デジタル人民元を使った取引は6月末時点で1兆8000億元(2493億3000万ドル)と、昨年8月時点の1000億元超から急増したと明らかにした。
シンガポール金融管理局(MAS)主催の講演会で明らかにした。流通額は165億元、取引件数は9億5000万件に達したと述べた。1億2000万のウォレット(電子財布)が新たに開設されたという。
しかしデジタル人民元の流通量は中国のマネーサプライM0の0.16%に過ぎないと指摘した。
「現在デジタル人民元の流通量はM0の1%の10分の2にとどまっており、残高は非常に小さい」とした上で「だがこのような残高で大量の取引を支えている。これは(流通)速度が速く効率が高いことを意味する」と説明した。
デジタル人民元の利用はまだ初期段階にあるものの、中国は中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発で先頭を切っている。今のところ利用は国内の小売り決済が中心。
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