米テスラのマスクＣＥＯ、自動運転とロボットに楽観的

[サンフランシスコ １９日 ロイター] - 米電気自動車（ＥＶ）大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）は１９日、自動運転ソフトウエアや工場への人型ロボットの導入など、人工知能（ＡＩ）製品に関する新たな目標を設定したと述べた。

また完全自動運転技術のライセンス供与について、大手自動車メーカーと交渉に入ったと明らかにした。決算会見で発言した。

規制当局が自動運転を承認すれば、テスラ車の価値は大幅に上昇するとの見方を示した。

試験段階にあるテスラのロボットが重要な製品になり得ると述べた。現在までに製造されたのは１０台程度だが、来年にもテスラの工場に導入される可能性があるという。

テスラは市場シェアの拡大を優先して車両価格を引き下げたため、利益率が低下した。しかしマスク氏は利益率を犠牲にしてでも販売増を目指し、完全自動運転による長期的な価値の拡大に期待する考えを示した。

「自動運転によりこれらの数字は全てばかげたものになるだろう」と語った。

自動運転は今年中に人間の技術を上回る可能性があるとする一方、「私はかつて間違っていた。今回も間違っているかもしれない」とも述べた。