ＥＵ、米アドビのフィグマ買収を競争阻害で本格調査へ＝関係者

［２４日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）欧州委員会は、米アドビがデザインソフトウエアの米フィグマを２００億ドルで買収する計画について、予備調査結果を踏まえ、本格的な調査を進める方針だ。事情に詳しい複数の関係者が２４日明らかにした。

欧州委は今年、この取引がインタラクティブ商品デザインと共同作業用のオンラインホワイトボードの市場の競争を阻害する恐れがあると警告。予備調査は８月７日までに終わる見通しとなっている。

こうした動きからは、大手がライバルのスタートアップ企業をつぶすために買収に乗り出すことに対する独占禁止当局の警戒感の強さがうかがえる。

アドビの広報担当者は欧州委の調査に関しては直接コメントしないとした上で「われわれは世界中の規制当局と生産的な協議を継続しており、商品デザインをより使いやすくより効率的にする形でアドビとフィグマの価値を顧客に届けられると楽しみにしている」と述べた。