ユーロ圏企業、融資需要が過去最低　銀行与信厳格化＝ＥＣＢ調査

[フランクフルト ２５日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）が２５日公表した第２・四半期の銀行貸出調査によると、ユーロ圏では企業の融資需要が２００３年の調査開始以来で最低に落ち込んだ。銀行が与信を厳格化する中、融資需要は夏場にかけてさらに減少するとみられている。調査は１５８行を対象に実施した。

ユーロ圏経済が急激な利上げへの対応に苦慮していることが裏付けられた。ＥＣＢは２７日の理事会で９回連続の利上げを実施すると予想されているが、その後の利上げ停止論が強まりそうだ。

ＥＣＢは第３・四半期について、第２・四半期ほどではないが銀行は融資需要のさらなる減少を予想しているとした。

与信基準の厳格化を報告した銀行の割合は、前四半期より低下したものの、過去の平均を上回っている。銀行は第３・四半期も与信基準の厳格化を続けると予想している。

調査によると、住宅ローン需要も大幅に減少。ただ、前２四半期と比べると減少幅は縮小した。第３・四半期も緩やかな減少が見込まれるとしている。