ステランティス、上期は売上高など予想上回る　コスト削減加速へ

[ミラノ ２６日 ロイター] - 米欧系自動車メーカーのステランティスが２６日に発表した上半期決算は、売上高と営業利益が増加して予想を上回った。カルロス・タバレス最高経営責任者（ＣＥＯ）は、より厳しい価格環境下で収益力を維持するためにはコスト削減を加速させる必要があると述べた。

上半期の調整後ＥＢＩＴ（利払い・税引き前利益）は１１％増の１４１億ユーロ（約１５６億ドル）となり、ロイターがまとめたアナリストの予想の１２１億ユーロを上回った。

タバレス氏は会見で、調整後ＥＢＩＴマージンは１４．４％で、価格決定力が高インフレ環境に支援されていた前年同期の１４．５％から低下したと述べた。テスラやゼネラル・モーターズ（ＧＭ）のマージン（それぞれ１０．５％、８．３％）は上回ったとしている。

ＥＢＩＴマージンは、同社にとって最も収益性の高い地域である北米で６０ベーシスポイント（ｂｐ）低下し、１７．５％となった。

欧州での物流問題が緩和したこともあり、上半期の出荷台数は増加した。２桁としている通期の利益率目標を確認した。