サステナブルファンド、第2四半期は180億ドル流入＝調査

［ニューヨーク　２８日　ロイター］ - モーニングスター・ダイレクトの調査によると、第２・四半期に投資ファンド全体からは３７０億ドルが流出したが、環境・社会・企業統治（ＥＳＧ）に配慮した投資をしている「サステナブルファンド」には１８０億ドルが新規流入した。流入額は第１・四半期の３１０億ドルからは縮小した。

地域別で見ると、米国は投資ファンド全体が２００億ドルの流入だったのに対して、サステナブルファンドは６億３５００万ドルの流出。過去１年でサステナブルファンドからは１１４億ドルが流出しており、モーニングスターは世界全体の流れからのかい離が目立つとの見方を示した。

これについてモーニングスターは、市場のボラティリティーやマクロ経済情勢に加え、米国では野党共和党などがサステナブル投資を強く批判しているという政治的要素が影響しているとみている。

一方、欧州では第２・四半期にサステナブルファンドに２００億ドルが流入し、通常のファンドからは１９０億ドルが流出した。

サステナブルファンドは全般的にハイテクセクターの比重が大きく、昨年はこれが足かせになった半面、現在は追い風として働いているという。