クエスト・ダイアグノスティクス、認知症血液検査の一般販売開始

［シカゴ　３１日　ロイター］ - 診断情報サービスの米クエスト・ダイアグノスティクスは３１日、アルツハイマー病に関連するタンパク質であるベータアミロイドの異常値を検出する血液検査を、一般消費者向けとして初めて販売を開始した。ベータアミロイドは認知症の症状が出る何年も前に出現する場合がある。

「ＡＤディテクト」と呼ばれる３９９ドルの検査は、同社が２０２２年初めに医師向けに発売した血液検査と同じ技術を用いている。

この試験は軽度の物忘れ、ないしアルツハイマー病の家族歴があり、自分の発病のリスクを知りたい１８歳以上の成人を対象としている。

利用者がクエストのウェブサイトで検査料金を支払った後、遠隔医療の医師が医学的に必要な検査かどうかを検討した上で患者に代わって発注する。患者は結果をオンラインで確認し、追加料金なしで医師と話すこともできる。

検査結果が陽性だった場合、患者には自動的に外部の医師ネットワークの医師から連絡があり、次の段階について話し合う。

クエストのラボで開発されたこの検査は米食品医薬品局（ＦＤＡ）の審査を受けていない。ＦＤＡは通常、医療提供者によって処方されたものである限り、審査を行わない。