- 2023/08/07 掲載
米トラック運送大手イエローが破産申請、合併で多額負債
破産申請書によると、推定資産と負債はそれぞれ10億─100億ドル、債権者は10万人以上。
イエローのダレン・ホーキンス最高経営責任者(CEO)は声明で、「100年近く事業を営んできたイエローが閉鎖を発表するのは深い失望に堪えない」と述べた。
同社は複数顧客の貨物を一つのトレーラーに混載する小口貨物運送を専門としており、顧客企業に小売大手ウォルマートやホームセンター大手ホーム・デポ、 ウーバー・フレイトなどが含まれる。一部の顧客企業は破綻に備え、同社の利用を一時停止していた。
全米トラック運転手組合(チームスターズ)は先月末、イエローから事業停止の通告を受けたと発表していた。
同社は、事業存続のための効率化を目的とした社内リストラ策を巡ってチームスターズと激しく対立し、2万2000人の組合員によるストライキを回避したばかりだった。
イエローは6日の声明で「チームスターズによる数カ月に及ぶ交渉拒否とイエローへの反対運動が、同社から投資家や顧客を遠ざけ、3万人の雇用を危険にさらした」と説明した。
リフィニティブによると、同社は昨年、2003年と05年の企業買収などに伴う負債15億ドルを計上した。
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