- 2023/08/08 掲載
午前の日経平均は続伸、米株高など好感 上値は重い
日経平均は176円高で寄り付いた後、285円32銭高の3万2539円88銭で高値を付けた。ただ、徐々に上げ幅を縮小し、一時15円安とマイナス圏に転落。今週は米中の7月の消費者物価指数(CPI)の公表に加え、国内の決算発表がヤマ場を迎えるため、内容を見極めたいとのムードもあった。
きょうは半導体素材のSUMCO、10日は東京エレクトロンの決算発表を控えており「半導体業界の動向を占う上で注目されている」(国内証券ストラテジスト)との声もあった。
外為市場ではドル/円が1ドル=143.20円台と朝方の142.50円台から円安が進行。市場では「(円安は)株式相場にとっては総じていい材料だが、円安が一段と進むと財務省の為替介入の思惑が働きやすく、あまり好感されなくなる」(松井証券の窪田朋一郎投資メディア部長)との慎重な見方もあった。
TOPIXは0.31%高の2290.94ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9565億5800万円だった。東証33業種では、電気・ガス、海運、食料品、不動産など24業種が値上がり。保険、精密機器、石油・石炭製品などの9業種は値下がりした。
個別では日経平均の指数寄与度の高い銘柄がさえなかった。アドバンテスト、東京エレクトロン、信越化学工業などの半導体関連が軒並み下落した半面、ソフトバンクグループ、ダイキン工業は小じっかりだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1020銘柄(55%)、値下がりは750銘柄(40%)、変わらずは63銘柄(3%)だった。
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