- 2023/08/08 掲載
豪大手年金基金、日本投資に積極的 中国には中立姿勢維持
1600億豪ドル(1040億ドル)の規模を持つアウェア・スーパーの投資戦略責任者マイケル・ウィンチェスター氏はロイターのインタビューで、日本株をオーバーウエート・ポジションにして最近、かなりの収益を上げたと明らかにした。その上で「(戦術的に)非常に積極的になると思う。歴史的に見てかなり割安で、ポジションを少しオーバーウエートするのはかなり魅力的だ。今後数カ月の間に再び参入することになるだろう」と語った。
日本株への配分は現在「市場ウエート並み」という。
アウェア・スーパーは対外投資に積極的で、2026年までに2500億豪ドルに拡大すると予想されている。ウィンチェスター氏は、年内にロンドンに最初の事務所を開設する予定だと述べた。
景気減速や米国との緊張を懸念する投資家の間では中国回避の傾向が見られるが、ウィンチェスター氏は、世界の成長ストーリーの大部分を占める中国について中立の立場を維持していると述べた。
「今のところ、中国をオーバーウエートにすべきとか、アンダーウエートにすべきとかいうトップダウンの見解は持っていない。将来性のある魅力的な価格の中国企業への投資に満足している」と語った。
ポートフォリオ開示資料によると、中国株のエクスポージャーは22年下半期に約4億2000万豪ドルから2億3000万豪ドル近くに減少した。
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