- 2023/08/08 掲載
鉄鋼大手、値上げ浸透し増収=2社減益、資源高一服で評価損
鉄鋼大手3社の2023年4~6月期連結決算が8日、出そろった。各社とも、原燃料費の鋼材価格への転嫁を進めた結果、売上高に当たる売上収益は増収を確保した。ただ、鉄鉱石や原料炭などの原材料価格の高騰が一服したことで、各社とも在庫資源に評価損が生じたり、利益が大幅縮小したりした。日本製鉄とJFEホールディングス(HD)は純利益が2桁の減益となった。
日本製鉄の売上収益は前年同期比14.6%増の2兆1997億円だった一方、純利益は23.3%減の1770億円。在庫評価損による減益要因は2050億円に上った。
JFEHDの売上収益は0.7%増の1兆2620億円で、純利益は28.9%減の596億円。寺畑雅史副社長は記者会見で「前年は石炭が大きく値上がりし、棚卸し資産評価益が出た」と述べ、反動による減益だったと説明した。
一方、神戸製鋼の純利益は21.0%増の254億円を確保。機械や電力事業が好調だった。
【時事通信社】
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