- 2023/08/09 掲載
米金利維持できる段階の可能性、軟着陸への道筋に=フィラデルフィア連銀総裁
ハーカー総裁は「9月中旬までに憂慮すべき新たなデータが出てこなければ、辛抱強く金利を据え置き、これまでに実施した金融政策措置が効果を発揮するのを見極める段階に達した可能性があると確信している」と述べた。
その上で、利上げ停止が適切と判断されれば、「当面はその水準にとどまる必要がある。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)からは絶対などないということを学んだ。金利を直ちに緩和するような状況は想定していない」とした。
「インフレが再び急上昇する可能性は見込んでいない」という認識も示した。
食料・エネルギーを除く個人消費支出(PCE)価格指数は年末までに4%弱まで低下した後、2024年には3%を下回り、「25年には目標の2%で安定する」と予想。失業率は若干上昇し、国内総生産(GDP)の伸びは最近のペースから鈍化するという見通しを示した。
その上で「経済活動は緩やかな減速にとどまると想定する。緩やかだが、確かなディスインフレとなるだろう」とし、「つまり、われわれはソフトランディングに向けた道筋にある」という考えを示した。
ハーカー総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。
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