- 2023/08/10 掲載
NY外為市場=ドル小幅安、米CPI待ち
中国国家統計局が9日発表した7月のCPIが前年比0.3%下落し、2021年2月以来2年5カ月ぶりにマイナスとなったことを受け、ドルは序盤の取引で下落。中国が追加刺激策を打ち出すという期待が強まり、資金がリスク資産にシフトしたことが背景。
人民元相場は対ドルで8日付けた3週間ぶり安値から持ち直した。この日の基準値(中間値)が予想より元高水準に設定されたことが追い風となったほか、主要国有銀行による買い支えもあったもよう。
ドルはオフショア人民元に対し0.1%安の1ドル=7.227元となった。
注目される7月米CPI統計では、コア指数のエコノミスト予想は前年比4.8%上昇、前月比変わらず。
マッコーリーの為替&金利ストラテジスト、ティエリー・ウィズマン氏率いるアナリストチームは、CPIの35%を占める居住関連のディスインフレが主導し、「米インフレ鈍化が継続すると確信している」と述べた。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.1%安の102.46。
ユーロ/ドルは0.2%高の1.0976ドル、英ポンド/ドルは0.2%安の1.2721ドル。
ドル/円は0.2%高の143.70円。
フォレックス・ドット・コムとシティ・インデックスのグローバルリサーチ責任者のマシュー・ウェラー氏は、10日発表の米CPIが予想を超える伸びとなれば、ドル/円が年初来高値を更新する可能性があると述べた。
ドル/円 NY午後4時 143.71/143.76
始値 143.36
高値 143.77
安値 143.25
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0972/1.0976
始値 1.0974
高値 1.0995
安値 1.0962
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