ウッドサイドとシェブロン、ＬＮＧ施設のスト回避へ労組と協議

［シドニー　１０日　ロイター］ - シェブロンとウッドサイド・エナジー・グループは１０日、両社の液化天然ガス（ＬＮＧ）施設の従業員によるストライキを回避するため、労組側と協議を続けていると明らかにした。

ＲＢＣのアナリストチームが試算したところでは、これらの施設から輸出されるＬＮＧは、世界全体の輸出量の１１％前後に相当する。このためストに伴う供給減少が懸念され、欧州のガス価格は約２カ月ぶりの高値に上昇した。

労組のオフショア・アライアンスはこの日、ウッドサイドのプラントにＬＮＧを供給する施設で働いている組合員のおよそ９９％がストに賛成したと発表した。

ウッドサイドは労組と「積極的かつ建設的」に話し合っていると強調。広報担当者は、好ましい形の進展があり、双方は労働者にとって重要な幾つかの問題で原則合意に達したと述べた。

同社は、生産の混乱に備えた緊急計画を常に整備しているとしつつも、現時点でそうした計画を行使する必要はないと表明し、合意への期待感を示した。

シェブロンは、同社のＬＮＧ施設で予定されているストを巡り、労組が政府調停機関のオーストラリア公正労働委員会に提出した見解書の中身を吟味しているところだと説明した。

広報担当者は「われわれは従業員およびその代表と協議を続け、労使双方の利益になる結果を追求していく」と述べた。