ツルハ総会、会社側提案を承認＝役員選任でファンドと対立

ドラッグストア大手のツルハホールディングスは１０日、札幌市内で定時株主総会を開き、会社が提示した役員選任案が承認された。総会を巡っては香港系投資ファンドのオアシス・マネジメントが社外取締役の総入れ替えなどを提案し、ツルハ経営陣と激しく対立していた。ファンド側提案は全て否決された。

オアシスは６月、ツルハの取締役会が「独立性を欠く」として、新たな社外取締役５人の選任や、報酬改定などを求める計９件の株主提案をツルハ側に送付した。

ツルハは「ガバナンス（企業統治）上の問題はない」とオアシスの提案に反論。社内取締役６人の再任と、社外取締役計４人の新・再任を求めていた。

【時事通信社】 〔写真説明〕ツルハドラッグの看板