- 2023/08/18 掲載
協調融資促進へ仕組みづくり=開発機関の連携強化―世銀
【ワシントン時事】世界銀行が、他の国際開発金融機関(MDBs)との連携を強化し、途上国や新興国への協調融資を促進する仕組みづくりに乗り出したことが16日、分かった。各国の資金需要に関する情報共有を進め、コロナ禍からの回復や気候変動問題などへの対応を支援する。10月にモロッコで開く国際通貨基金(IMF)と世銀の年次総会までに具体策をまとめる方針だ。
MDBsには、世銀のほか、アジア開発銀行(ADB)や、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)などがある。
世銀は、途上国で進行・検討中の各種事業に関する情報をMDBs間で共有する基盤を構築。協調融資を通じ、1機関で対応できない大型事業などにも資金を支援できるようにする。各国の公的金融機関などの参加も促したい考えだ。
途上国では、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻を背景にした食料、エネルギー価格の上昇が、市民生活や経済を圧迫している。過剰債務問題や、干ばつや洪水の増加など気候変動への対策も急務だ。これらの問題に対応するためには巨額の資金が必要で、MDBsの役割への期待は高まっている。
【時事通信社】
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