- 2023/08/23 掲載
町長ら「住民に説明を」=処理水放出、東電社長に要求―福島県
東京電力ホールディングスの小早川智明社長は23日、福島県沿岸部を訪問し、5市町の首長らと相次いで会談した。小早川氏は、24日にも開始することが決まった東電福島第1原発から出る処理水の海洋放出について説明。楢葉町の松本幸英町長は「われわれにしっかりした説明がこれまでなかったことは残念。理解が進むはずがない」などと述べ、住民への説明を要請した。
小早川氏が訪問したのは、双葉、富岡、楢葉、広野4町といわき市で、首長や議会議長らと会談した。小早川氏は「準備を最大限の緊張感を持ち進めている。私が先頭に立ち責任を果たしていく」と述べ、海洋放出に理解を求めた。
これに対し、いわき市の内田広之市長は福島県漁業協同組合連合会と交わした「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」との約束に触れ、「約束はまだ履行途中だ」と指摘。その上で「市民向けに分かりやすい情報発信をしてほしい」と訴えた。
【時事通信社】 〔写真説明〕東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を前に、内田広之福島県いわき市長(左端)と会談する東電ホールディングス(HD)の小早川智明社長(左から2人目)=23日午後、福島県いわき市 〔写真説明〕東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を前に、楢葉町役場を訪れた東電ホールディングス(HD)の小早川智明社長(中央)=23日午後、福島県楢葉町
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