- 2023/08/25 掲載
ECB、成長鈍化懸念で利上げ停止論強まる 情勢流動的=関係筋
[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の政策当局者の間では成長見通し悪化への懸念が広がっており、利上げ停止論が強まっている。事情に詳しい8人の関係者が明らかにした。ただし情勢は流動的だという。
ECBはインフレ抑制に向けて7月まで9会合連続で政策金利を引き上げた。7月27日の会合では、9月の次回会合で利上げを一時停止する可能性に含みを残した。
欧州の政策当局者や、米ワイオミング州で開催中の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)に出席した当局者8人に聞き取った結果、利上げ停止派が増えていることが分かった。過去6週間の主要経済統計は軒並み予想を下回り、リセッション(景気後退)入りの可能性が強まっている。
関係者の1人は「新たな指標が発表されるたびに、利上げ停止を主張する声が強まっている」と話した。
数人の関係者は、利上げ継続と停止の可能性は五分五分と指摘。利上げ停止の可能性のほうが高いとする関係者は、より少数派だった。一方で、利上げ継続の可能性が最も高いと考える関係者はゼロだった。
6週間前には、9月会合では追加利上げが決定される可能性が最も高いとみられており、情勢が大きく変わったことを示している。
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