- 2023/08/29 掲載
NY外為市場=ドル/円一時9カ月ぶり高値、指数は下落
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で一時9カ月ぶりの高値を付けた。投資家は、今後予定されている重要指標を見極めたいとしているほか、日本当局の介入の可能性を警戒している。主要通貨に対するドル指数は下げた。
ドル/円は一時昨年11月9日以来の高値となる146.75円を付けた。終盤は前日比0.05%高の146.51円となった。
トレーダーは、円安が進む中、日本当局が為替市場に介入する兆しを注視している。
ここ数週間、米景気が堅調に推移していることから連邦準備理事会(FRB)が利上げを長期化させるとの見方が台頭し、ドルは上昇している。
CMEのフェドウオッチによると、FRBが9月米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利据え置く確率は79%と見込まれている。11月に25ベーシスポイント(bp)または50bpの利上げを実施する確率は62%となっている。前週は43%だった。
ドル指数は0.12%安の104.03。25日には6月上旬以来の高値104.44を記録していた。
今週は、31日にユーロ圏の消費者物価指数(CPI)と米個人消費支出(PCE)価格指数、1日に米8月雇用統計などの重要指標が発表される。
ユーロは0.16%上昇し、1.0811ドルとなった。
中国人民元は対ドルで堅調に推移。スポット人民元は1ドル=7.2900元でほぼ横ばいだった。中国人民銀行が連日、予想より強い仲値を設定したことが好感されている。
中国の経済動向に敏感な豪ドルは0.32%上昇の0.6423ドル。
ただ、コメルツ銀行のシニアエコノミスト、トミー・ウー氏は「中国経済の勢いに好転の兆しが見えるまでは、市場の信頼感はあまり改善しないだろう」と語った。
ドル/円 NY終値 146.54/146.55
始値 146.53
高値 146.74
安値 146.37
ユーロ/ドル NY終値 1.0817/1.0821
始値 1.0811
高値 1.0819
安値 1.0800
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