- 2023/08/29 掲載
バンガード、ESG関連株主提案への賛成割合が大幅に低下
バンガードによると、株主提案の件数自体が1年前の290件から359件に増えた上に、当該企業の情報開示が進んで株主提案の必要性がなくなったことなどが、賛成票の割合が下がった背景にあるという。
同社は、株主提案で当該企業の重大なリスクが指摘されたと判断しても、企業側が既に適切なリスク監視をしたり、提案が求める内容を継続的に実行する体制を築いていたりしたケースもあったと説明した。
資産運用世界最大手ブラックロックも、今年賛成した株主提案の割合は7%で、昨年の22%を下回っている。
バンガードとブラックロックは、保守的な政治家からは持続可能性問題を強調し過ぎると批判され、リベラル系の団体などからは世界的な問題への対応が不十分だと責められている。
両社ともこうした双方からの風当たりが株主提案の投票行動にどう反映されたのかは明らかにしていない。ただいずれも、各提案に対する評価の軸はぶれていないと述べた。
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