- 2023/10/04 掲載
午前の日経平均は大幅続落、米金利高止まりを警戒 TOPIXは2%超安
日経平均は寄り付きで3万1000円を割り込み、472円91銭安の3万0765円03銭でスタートした。その後も安値圏での推移となり、656円33銭安の3万0581円61銭で安値をつける場面があった。時間外取引での米株先物3指数、アジア株はともにマイナス圏を推移し、投資家心理の重しとなった。
外為市場のドル/円は149.20円台と、再び円安基調となっている。市場では「円安基調なので輸出関連株を買いたいところだが、為替介入の恐れがある間は手を出しづらい」(国内証券ストラテジスト)との声があった。個別では、トヨタ自動車が3.65%安、東証33業種では輸送用機器が値下がり率トップとなった。
そのほか東証33業種では、電気・ガス、小売り、鉄鋼、証券、銀行が値下がり率上位。精密機器の1業種のみ値上がりとなった。大和証券の細井秀司日本株シニアストラテジストは「これまでの日本株買いの象徴だったセクターが軒並み売られている。米長期金利がなかなか下がらないため嫌気されている」との見方を示した。
TOPIXは2.01%安の2229.76ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆0118億4400万円だった。
市場では前場のTOPIXの下落幅が2%超安となると日銀がETF(上場投資信託)を買い入れるとの観測があり「短期的ではあるものの、日銀のオペレーションへの期待はきょうあすの下支え要因となる可能性がある」(国内証券アナリスト)との声があった。日銀が最後にETFを買い入れたのは3月14日。
主力株では、アドバンテスト、東京エレクトロン、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループが下落し、4銘柄で日経平均を約200円押し下げた。資生堂、エムスリーは上昇した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが171銘柄(9%)、値下がりは1642銘柄(89%)、変わらずは22銘柄(1%)だった。
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