• 2023/10/05 掲載

「覆面介入」観測、神経戦へ=円安阻止、高いハードル―為替市場

時事通信社

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外国為替市場で政府・日銀による円買い・ドル売り介入の観測が広がった。3日のニューヨーク市場で1ドル=150円台へ下落直後に一時147円台に急騰。介入の有無を明かさない「覆面介入」に踏み切ったのかと市場の疑心暗鬼を生んだ。ただ、歯止めのかからない円安の背景には、米長期金利上昇による日米金利差拡大があるため、介入で円高方向に相場を大きく反転させるにはハードルが高い。

足元の円安は、昨年秋に3度にわたって計9兆円の巨額介入に踏み切った局面と比べ、緩やかなペースで進行してきた。市場の一部では、介入に国際的な理解が得られる「過度な変動」とは言い難く、介入実施は容易ではないとの見方が出ていた。しかし、財務省の神田真人財務官は4日、同省内で記者団の取材に応じ、「一方向に一方的な動きが積み重なって、一定期間に非常に大きな動きがあった場合には『過度な変動』に当たる」と指摘。一定期間として年初来などを例示し、こうした見方を否定した。

ただ、為替介入で円売りペースを一時的に鈍化させても、その効果は限定的とされる。原油価格高騰によるインフレ懸念の再燃で、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めの長期化観測は強い。米長期金利は4.8%台に上昇し、16年ぶりの高水準。「FRBが利下げに転じるのは早くても2024年後半。それまでは円安圧力が強く、介入しても効果は薄い」(大手銀行)という。

金利差を縮めるためには、日銀の大規模金融緩和策の早期修正が必要との見方もある。大手証券関係者は「円安阻止のため、日銀はマイナス金利解除を年内に前倒しする可能性もある」と指摘している。

【時事通信社】

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