- 2023/10/05 掲載
午後3時のドルは148円半ばへ一段安、連休控え実需売り
ドルは朝方の149円前半から昼にかけて売りが先行し、一時148.26円まで下落した。3日の海外市場でドルが150円台から147円台へ急落したことで「ドル高地合いを想定していた輸出企業が売りを切り下げてきた」(邦銀関係者)という。
前日海外で急低下した米金利が、アジア市場でも小幅ながら水準を切り下げたことも、ドル買いの勢いを削いだ。米10年債利回りは4日夕に4.88%台と16年ぶり高水準を再び更新したが、その後発表された米経済指標の下振れなどを受けて、4.70%付近へ低下した。
原油先物の急落も、米金利低下や円高の手がかりとして関心を集めた。米国のガソリン在庫急増、ロシアが燃料輸出の禁止措置を近く緩和するとの報道などが手掛かりとなり、前日海外で英ブレント、米WTIがともに5%超下落した。
しかし、アジア市場では、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の合同閣僚監視委員会(JMMC)が、供給を制限する現行の政策を維持すると表明したことで、原油価格は小幅に切り返した。
日銀は4日夕に発表した当座預金残高予想で、5日の財政等要因が100億円の余剰になると発表した。ほぼ市場予想通りで、円が急騰した3日の海外市場で「介入は行われなかった可能性が高い」(国内証券アナリスト)とみられている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 148.58/148.61 1.0516/1.0520 156.26/156.30
午前9時現在 148.97/149.00 1.0505/1.0509 156.52/156.56
NY午後5時 149.12/149.13 1.0503/1.0507 156.63/156.66
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