- 2023/10/06 掲載
午前の日経平均は小反落、米雇用統計を前に一進一退 方向感欠く
日経平均は71円安で寄り付いた。米雇用統計の発表を日本時間の今晩に控えて、米国の金融引き締め長期化への警戒感がくすぶり、一時147円安に下落した。
一方、市場では「値幅的にはいいところまで下げており、調整は一巡したのではないか」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長)との声が聞かれた。指数は一時プラスに転じ85円高に上昇する場面もあり、前日終値を挟んだ値動きとなった。
原油価格が下落基調にある中、鉱業の下げが目立った。米半導体株安が嫌気され、半導体関連株は総じて弱かった。TOPIXグロース指数は0.17%安、同バリュー指数は0.52%高で、グロース株がやや弱かった。 テクニカル的には、日経平均はきょうの終値にかけての値動きがポイントになりそうだという。「週足の下ヒゲが長くなれば、底入れ感が出てくる」(証券ジャパンの大谷氏)との見方があった。
TOPIXは0.2%高の2268.23ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆5974億5600万円だった。東証33業種では、値上がりは証券やパルプ・紙、海運など25業種で、値下がりは鉱業や電気機器、機械など8業種だった。
INPEXや東京エレクトロン、ファーストリテイリングは軟調だった。一方、スズキや味の素はしっかり。業績予想の上方修正を発表したキユーピーは年初来高値を更新した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1340銘柄(72%)、値下がりは438銘柄(23%)、変わらずは59銘柄(3%)だった。
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