- 2023/10/19 掲載
モルガンS、四半期利益は予想ほど落ち込まず 資産管理業務好調
[18日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーが18日に発表した第3・四半期決算(9月30日まで)は利益が市場予想ほど落ち込まなかった。ウェルス・マネジメント部門の好調がディールメーキングの停滞による打撃を相殺した。
ジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は声明で「今四半期は市場環境が引き続きまちまちだったが、堅調な業績を達成した。株式と債券の両事業は市場をうまく乗り切り、ウェルス・マネジメントとインベストメント・マネジメントの両事業は増収となった」と述べた。
ウェルス・マネジメント部門の純収入は約5%増の64億ドル。純新規資産は357億ドルと前年同期の648億ドルから縮小した。
第3・四半期の利益は約9%減の24億ドル(希薄化後1株利益1.38ドル)。市場予想は1株当たり1.28ドルだった。
投資銀行部門の収入は27%減の9億3800万ドル。金利上昇や独占禁止を巡る調査、不透明な経済的・地政学的見通しを背景に世界的なM&A(企業の合併・買収)活動が改善する兆しがほとんど見られなかった。
株価は2.7%安の78.15ドル。
債券からの収入は11%減少した一方、株式からの収入は2%増加した。
貸倒引当金は1億3400万ドルを計上。商業用不動産(CRE)を巡る状況悪化を受け、前年同期の3500万ドルから急増した。
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