- 2023/10/19 掲載
NY市場サマリー(18日)ドル・利回り上昇、株大幅安
円は「介入ライン」として警戒される1ドル=150円に再び接近しており、一時149.89円と、2週間ぶりの安値を付けた。
ユーロは0.38%安の1.0536ドル。ただ、10月3日に付けた2022年12月以来の安値(1.0448ドル)からは上げている。
主要6通貨に対するドル指数は0.32%高の106.55。ただ、10月3日に付けた22年11月以来の高値(107.34)は下回って推移している。
<債券> 10年国債利回りが上昇し、16年ぶりの高水準を記録した。米連邦準備理事会(FRB)当局者が「高金利は長期化する」と発言する中、国債発行への懸念が高まった。
この日発表された住宅着工件数が急回復したことは、景気の底堅さを示唆した。国債利回りは急上昇し、国債売りが進行している。
10年債利回りは4.9ベーシスポイント(bp)上昇し4.896%となった。2年債利回りは0.6bp低下の5.208%だった。17日には17年ぶり高水準を付けていた。
30年国債利回りは3.4bp上昇し4.985%だった。
2年債と10年債の利回り格差はマイナス31.4bpとなった。
<株式> 大幅安で取引を終えた。米債利回りが再び上昇したほか、米企業の四半期決算を受けた。
中東情勢の緊迫化でリスク回避が進み、安全資産とされる金は2カ月超ぶりの高値を付けた。予想変動率を示すVIX指数は急上昇した。
市場予想を上回る決算を発表したプロクター・アンド・ギャンブルは2.6%高。
モルガン・スタンレーは6.8%安。第3・四半期決算はディールメーキングが低調だった。
テスラとネットフリックスは決算発表を受け、引け後に約2%、約12%、それぞれ上昇した。テスラは4.8%安、ネットフリックスは2.7%安で通常取引を終えた。
<金先物> 中東情勢を巡る先行き不透明感が強まる中、安全資産としての金に買いが入り、続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比32.60ドル(1.68%) 高の1オンス=1968.30ドルだった。中心限月の清算値ベースでは8月下旬以来約 1カ月半ぶりの高値水準。
<米原油先物> 需給引き締まり観測を背景とした買いが優勢となり、上伸した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前日比1.66ドル(1.92%)高の1バレル=88.32ドルとなった。12月物は1.83ドル高の87.27ドル。
ドル/円 NY終値 149.92/149.94
始値 149.70
高値 149.96
安値 149.64
ユーロ/ドル NY終値 1.0535/1.0539
始値 1.0554
高値 1.0574
安値 1.0524
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 86*17.50 4.9971%
前営業日終値 87*06.00 4.9510%
10年債(指標銘柄) 17時05分 92*00.00 4.9106%
前営業日終値 92*15.00 4.8470%
5年債(指標銘柄) 17時05分 98*21.25 4.9320%
前営業日終値 98*29.25 4.8740%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*19.00 5.2204%
前営業日終値 99*19.38 5.2140%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 33665.08 -332.57 -0.98
前営業日終値 33997.65
ナスダック総合 13314.30 -219.45 -1.62
前営業日終値 13533.75
S&P総合500種 4314.60 -58.60 -1.34
前営業日終値 4373.20
COMEX金 12月限 1968.3 +32.6
前営業日終値 1935.7
COMEX銀 12月限 2309.9 +7.5
前営業日終値 2302.4
北海ブレント 12月限 91.50 +1.60
前営業日終値 89.90
米WTI先物 11月限 88.32 +1.66
前営業日終値 86.66
CRB商品指数 285.8262 +2.7490
前営業日終値 283.0772
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