- 2023/10/19 掲載
焼津水、投資会社によるTOB不成立 旧村上系など株式取得
[東京 19日 ロイター] - 焼津水産化学工業は19日、 投資事業を手掛けるJ-STARの関連会社YJホールディングスが実施していた株式公開買い付け(TOB)が不成立に終わったと発表した。8月7日から開始し、期間を延長して10月18日まで買い付けていたが、下限に満たなかった。
TOBは1株1137円で実施した。ただ、TOB開始後に旧村上ファンド系の南青山不動産が焼津水株を買い増ししたほか、シンガポールの3Dインベスト・パートナーズによる大量保有も判明。期間中の株価はTOB価格を上回る状況が常態化した。9月19日には株価動向や応募状況を考慮し、株主に十分な検討を行うために必要な期間を確保できるよう期間を延長していた。
焼津水は不成立の結果を受け、引き続き企業価値向上のため、調味料など国内事業の強化や海外展開の加速、新事業分野の創出を進めていくと表明した。TOB成立を前提にした無配予想は修正し、2024年3月期の配当予想を前期実績と同額の24円(中間は10円)とした。
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