- 2023/10/30 掲載
中国大手4行、利ざやが軒並み縮小 住宅ローン金利引き下げで
[北京/上海 27日 ロイター] - 中国の大手銀行の第3・四半期決算は、大手4行の純金利マージン(利ざや)が縮小した。不動産業界の債務問題が再燃し、住宅ローン金利引き下げが利益を圧迫した。
国有銀行は今年に入り、低迷する不動産業界を下支えするために既存住宅ローンの金利を引き下げるよう求められている。
27日には中国工商銀行、中国農業銀行、交通銀行が第3・四半期決算を発表したが、各行の純金利マージンは軒並み低下した。
前日に決算を発表した中国建設銀行も利ざやが縮小した。
アナリストはこの傾向が今後も続くと見込んでいる。格付け会社フィッチの金融機関担当ディレクター、ビビアン・シュエ氏は「今年に入ってからのプライムレートと住宅ローン金利の引き下げによる影響で2024年に銀行業界の利ざやはさらに縮小する」との見方を示した。
ただ、「預金金利と預金準備率のさらなる引き下げが利ざやへの圧力をある程度相殺する可能性がある」と指摘した。
PR
PR
PR