- 2023/11/14 掲載
米社債投資家、小幅リセッション想定の割合が増加=BofA調査
[13日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)が米社債投資家を対象に実施した最新の調査によると、最も懸念される要素として米国が小幅の景気後退(リセッション)に陥る可能性を挙げた割合が前回調査時の56%から59%に増加した。
米経済がプラス成長を保ちつつ、物価上昇も鈍るという軟着陸(ソフトランディング)を果たすと見込んだのは約31%だった。
小幅のリセッションに次ぐ懸念要素は、中東の地政学リスク、その次は商業不動産セクターの社債デフォルト(債務不履行)増加リスクとなった。
調査では、投資家が全体的に9月から11月までの間に長期債の保有を減らしたことも分かった。投資適格債投資家は償還年限5─10年に軸足を移し、高利回り債投資家は1─3年でポジションを拡大したという。
投資適格債投資家の半数強は、向こう12カ月でリスク調整後のリターンが最も高くなるのは「BBB」格付け債と予想。2番目は「A」以上と「BB」とみている。
高利回り債投資家は、「BB」がアウトパフォームすると期待する割合が9月時点の24%から41%前後に増えた。
また投資適格債投資家と高利回り債投資家のいずれも、今回調査時には工業と通信のセクターから発行された社債をアンダーウエートにした一方、エネルギー社債をオーバーウエートにしていた。
調査期間は11月6─9日で、資産運用会社や保険、ヘッジファンド、年金基金、銀行など91の投資家が回答した。
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