- 2023/11/15 掲載
来年の新興国資産、序盤厳しいが最後は高リターン=UBS見通し
[ロンドン 14日 ロイター] - 来年の新興国資産は厳しい滑り出しとなるものの、次第に上向いて、最後は先進国資産よりも高いリターンを達成する――。UBSのアナリストチームは14日、こうした見通しを示した。
各新興国資産についてUBSは、来年の債券のリターンが8─10%、株式は6─8%、通貨は1─3%と想定した上で、後になるほど堅調さが増す傾向とみている。
UBSによると、米国の景気後退が小幅であっても当初は新興国資産が下押しされるが、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動けば、世界的な借り入れコストが低下する公算が大きい。
同社は他の多くの大手投資銀行よりも来年の米国の予想利下げ幅が大きく、来年末の米政策金利は2.50─2.75%になると見込んでいる。
新興国資産にとって来年は、米国の金融政策を巡る逆風が弱まり、成長格差も縮小する中で地合いが改善するという。
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