- 2023/11/16 掲載
APEC、首脳会議開幕=宣言採択へ調整継続
【サンフランシスコ時事】日本や米国、中国など21カ国・地域が参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が15日夕(日本時間16日)、3日間の日程で開幕した。ロシアのウクライナ侵攻が長期化し、米中対立を背景とした保護主義的な動きも強まる中、気候変動対策などで協調を打ち出せるかが焦点。首脳会議に先立って開かれた閣僚会議は、共同声明などの策定はいったん見送り、協議の成果を盛り込んだ文書の取りまとめを首脳会議に持ち越した。
14日に始まった閣僚会議は、国内総生産(GDP)の合計が世界の約6割を占めるAPEC域内の持続的な経済成長に向け、脱炭素化やサプライチェーン(供給網)の強化などについて討議。15日午後に終了したが、文書の公表には至らなかった。米国が議長国を務めた今年の閣僚級会合では、中ロの反発により、全会一致が原則の共同声明を一度も発表できていない。首脳宣言の採択も見通せない情勢だ。
【時事通信社】
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